枕草子
ゆーき
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1 |
♪
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2 |
春は曙
やうやう白くなりゆく山際
すこしあかりて
紫だちたる雲の細くたなびきたる
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3 |
夏は夜 月の頃は
さらなり 闇もなほ
螢飛びちがひたる
雨など降るも をかし
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4 |
♪
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5 |
秋は夕暮れ 夕日のさして 山端
いと近くなりたるに 烏の寝所へ
行くとて 三つ四つ二つなど
飛び行くさへあはれなり
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6 |
まして雁などのつらねたるが
いと小さく見ゆる いとをかし
日入りはてて
風の音 蟲の音など
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7 |
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8 |
冬はつとめて 雪の降りたるは
いふべきにもあらず霜などのいと白きも
またさらでもいと寒きに 火など
急ぎおこして炭持てわたるも いとつきづきし
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9 |
昼になりて
ぬるくゆるびもていけば
炭櫃 火桶の火も
白き灰がちになりぬるは わろし
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10 |
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