Ver. 3.25 (Aug 2024-) orpheus2024a |
||||||||||
|
2006年10月に東京大学 大学院情報理工学系研究科 システム情報学専攻 第一研究室で自動作曲アルゴリズムの研究開発を開始して以来、自動作曲システム Orpheus 開発はすでに17年近く経過しています(2023年秋に)。この間に、web 公開、研究発表会での発表と学会受賞(2件)、数十回のTV報道、ラジオ、多数の新聞や雑誌の報道解説がありました。2011年12月29日に公開した Ver 3 は、今も開発が続けられています。当初からの累積作曲数(同じ歌詞も含めて)は70万曲を超え、2015年5月6日から取り始めた統計では、アクセスが1900万回を超えました。 | ||||||||||||||||||||||||||||
現在の開発主体: ●自動作曲: 国立大学法人 電気通信大学 情報理工学研究科 嵯峨山客員研究員グループ | ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.23 (2023.8.1-)[嵯峨山、高橋、]
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.22 (2023.4.1-)[嵯峨山、高橋]
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.21 (2021..-)[嵯峨山、高橋]
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.20 (2020.7.31-)[嵯峨山、高橋]
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.19 (2022.2.18-)[嵯峨山、高橋]
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.17 (2020.4.10-)[嵯峨山]
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.16 (2020.3.1-)[嵯峨山]
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.15 (2019.12.25-)[嵯峨山]
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.14 (2019.11.25-)[嵯峨山]
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.13 (2019.10.28-) メニューやページ表示などのユーザ画面を改訂しました。[嵯峨山]
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.12 (2019.10.16-) 旧サーバが8月下旬にネット攻撃を受けて、多くのデータが消去される被害を受けました。以前から並行して進めていた、新サーバの設定を急ぎ、救済できたデータの移転を行いましたが、1ヶ月半の多大な作業量でした。新バージョンは、見かけは従来と多くは異なりませんが、ハードウェアもソフトウェアもデータも一新しています。
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.11 (2017.12)
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.10
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.9
Ver. 3.5 - 3.8 (2014.3.- 2015.3.) の新機能は、以下のようなものです。
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.4 Ver. 3.4 (2012.10.25-) の新機能は、以下のようなものです。
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.3 自動作曲エンジンを同じ原理で一から作り直しました。これによって、いままで取り切れなかったバグなどが一掃されることを期待しています。旋律の型として、和声に基づいて和声内音のみ用いた元気のいいタイプと、音楽理論の非和声音規則に基づいた滑らかな旋律のタイプの二種類から選べるようにしました。また、楽器演奏でも言語に基づいた旋律は心地よいとする仮説に基づいて、歌詞のある旋律を楽器で演奏させる間奏を実現しました。Ver. 3.3 で実現した新機能は、以下のようなものです。
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.2 Ver. 3.2 では、ユーザ参加型のツールを拡充しました。和声進行や、リズムパターンや、ドラムパターンや、それらを組み合わせたスタイルなどを、ユーザがカスタマイズでき、さらにそれに名前をつけて他のユーザにも使えるようにし、そのための開発ツールも公開します。どうぞご協力ください。 どのような自動作曲条件が好まれるのかを知るために、投票機能を設けました。自薦・他薦の曲リストが表示され、聴いた人が「いいね!」をクリックすると、票が増える仕掛けになっています。 一般ユーザが好みの和声進行を追加できるように、和声進行の作成登録ツールを開発し、公開しました。開発者らもこれを用いていろいろな表情の和声進行を作成しています。 Ver. 3.2 で実現した主な新機能は、以下のようなものです。
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.1 Ver. 3.1 から、ユーザ参加型のシステム開発を開始しました。つまり、作曲条件や、和声進行や、リズムパターンや、ドラムパターンや、それらを組み合わせたスタイルなどを、ユーザがカスタマイズでき、さらにそれに名前をつけて他のユーザにも使えるようにし、そのための開発ツールも公開します。どうぞご協力ください。 Ver. 3.1 で実現した新機能は、以下のようなものです。
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 3.0 新しいアーキテクチャに従って、約1年半掛けて全面的に作り直しました。新機能としては、自動作詞機能、作曲作業再開機能、自動歌詞区切り機能、歌詞の読み、イントネーション、節区切りの手動修正機能、歌詞解析の高速化、弱起(アウフタクト)、スタイル選択肢大幅増加、リズムを16分音符単位に変更、リズム選択肢大幅増加、ドラムス追加、合成音声種類増加、楽譜表示切り替え機能、題名・作者の記入機能、オンラインマニュアル整備、音域選択機能、調選択機能、楽器のみの作曲可能(前奏・間奏・後奏)、ダウンロード機能、外部リンク登録、など多岐に渡ります。
システムの主な開発者は以下の通りです。
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 2.1 歌詞中に含まれる句読点にしたがって 歌詞とメロディの区切りをそろえて作曲されるよう改良 既存の曲を素材としてパターンを増強 (工学部 計数工学科/物理工学科 3年生有志と共同開発) 深山 工藤 鈴木 石原 末石 嵯峨山 2011/04/23 Orpheus Ver 2.1 開発者
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 2.0 A-B-Aのような構成の音楽生成のために、 曲の部分ごとにそれぞれ作曲可能なシステムを実装 国際会議(ICEC, International Conference on Entertainment Computing)へ投稿 深山 覚 米林 裕一郎 金 泰憲 秦 思為 中野 拓帆 西本卓也 嵯峨山 茂樹 2009/04/20 Orpheus Ver 2.0 開発者 ()
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 1.2.3 オルフェウスの歌声合成を初音ミクで行うデモ 16分音符を利用したメロディーのリズムが可能に 米林 中野 深山 西本 嵯峨山 2008/11/10 | ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 1.2.2 ニュースを自動的に読み込み自動作曲する実装 Yahoo! JAPAN デベロッパーネットワークと提携 米林 2008/10/05 | ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 1.2.1 大規模会場(日本科学未来館)でのデモのため、不特定多数からメールで送られてきた歌詞を次々と作曲し、ジュークボックスのように作曲結果を表示、演奏する形のデモシステムを実装した 5日間のイベントで3000曲を自動生成 和泉 深山「システム設計・実装(Ver1.2.1)」 西本 嵯峨山 2008/07/26~30 | ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 1.1.4 2008年秋 【改良点】 <高スペックな自動作曲システム その1>構造を持った楽曲の生成ライブラリのさらなる充実非和声音を扱える音楽モデルを実装 【成果】 単なるメロディー生成のおもちゃに留まらない、高度な作曲システムへ 【説明】 | ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 1.1.3 2008年夏 和泉、深山 【改良点】 <ジュークボックス形式自動作曲システム>携帯電話からの歌詞入力に対して楽曲を生成ジュークボックス形式で演奏生成された曲の楽譜プレゼント 【成果】 大量の生成例取得(5024曲)、観客の主観評価フィードバック 【説明】 | ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 1.1.2 2008年春【改良点】 <インタラクティブなパラメータ作曲システム>和声進行パターン倍増(17種類)楽器音オプションの追加 【成果】 インタラクティブなシステムとして評価される インタラクティブ発表賞を受賞 【説明】 FLASHコンテンツなどを用いてwebデザインを大幅に改良 作曲オプション(和声進行 伴奏 リズム)の選択肢を増強 伴奏の楽器指定が可能 情報処理学会インタラクション2008にてインタラクティブ発表賞を受賞 学会原稿 米林 山本 和泉 角尾 深山 西本 嵯峨山 2008/03/03~04 Orpheus Ver 1.1.2 開発者
| ||||||||||||||||||||||||||||
Ver 1.1.1 【改良点】 <作曲ソフトウエアとしての整備>GUIインターフェースの整備多様な長さの歌詞を処理可能 【成果】 システム利用者上々の反応、システムへの要望意見の収集 【説明】 webアプリケーションとして実装 テンポ変化のオプションが加わる webブラウザから歌詞やオプションを入力可能。 短い歌詞に対応した歌詞の繰り返し機能を追加。 駒場博物館「機械仕掛けの音楽」展にて初公開した。 米林 裕一郎 Oyvind Raddum Berg 西本 卓也 嵯峨山 茂樹 2007/10/20(~ 2007/12/02) Orpheus Ver 1.1 開発者 (2007.8 - 9)
| ||||||||||||||||||||||||||||
非web公開版 | Ver 1.0 【改良点】 <歌詞の韻律を用いた自動作曲システム> ・歌詞の韻律に基づく自動歌唱曲作曲モデルと動的計画法を用いた解法の提示 【成果】 作曲家による主観評価実験で生成楽曲の妥当な音楽性が認められた 【説明】歌詞の韻律に基づく自動作曲アルゴリズムを実装 歌声合成により生成楽曲を聞くことができた。 Orpheus Ver 1.0 開発者 (2006.10-2007.3)
<歌詞の韻律を用いた自動作曲システム>歌詞の韻律に基づく自動歌唱曲作曲モデルと動的計画法を用いた解法の提示 | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4年生卒業研究 (中妻:4ヶ月) | Ver 0 東京大学工学部計数工学科の卒業研究(システム情報工学コース4年生は10月から4ヶ月)のために、その半年前から嵯峨山(教授)が構想していた日本語テキストの韻律からの自動作曲の原理とアルゴリズムを、10月に配属された4年生(中妻)が理解・実装・実験し、自動作曲動作を確認した。当初はデータは入力も出力もすべて数字であり、数字を手書きで楽譜に書き換えていた。周囲からは「楽譜だけでは分からない」「音で聴きたい」と評され、次のステップに繋がった。 Orpheus Ver 0.0 開発者 (2006.10-2007.3)
| |||||||||||||||||||||||||||
構想と人手シミュレーション (嵯峨山 2006) | Ver -1 (研究開始準備段階) そもそもこの研究はどのように始まったか、という質問をよく受けるので、お答えします。2006年5月から嵯峨山が自動作曲構想・アルゴリズム立案・人手で検討。 和声進行に従って、日本語韻律を守って旋律を生成するアルゴリズムを構想。まずはそのアルゴリズムを人手で実行して、十分な作曲結果が得られるかを検証し、予想したよりうまく行きそうとの見込みを立て、最適解探索は人手に代わって動的計画法で自動計算できる見込みを立て、それは卒論レベルの教育的課題に好適と考えて、半年後に始まる卒論生配属時に学生にテーマ提示することにした。以下は、構想中の自動作曲法の人手シミュレーション(機械的に手順を実行)で作成した検証曲の例。各曲とも歌詞のイントネーションに従い、一定のリズムで、和声進行に合わせて旋律音が選ばれている。 ●歌詞:「吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生まれたか、とんと見当がつかぬ。」 ●韻律:/わ^がはいわ/ね_こで^あ_る/な^まえわ/ま_だ/な_い /ど_こで/う^まれた_か/と^んと/け^んと_おが/つ^か_ぬ/
| |||||||||||||||||||||||||||
開発の背景 (嵯峨山の個人的背景) | 背景 以下は、本技術開発以前の嵯峨山の背景です。突然に技術が生まれたわけではないのです。
|