神様の作る世界は
浦本 竣莉
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昔々の大昔どこかに神様がいました
一人退屈な 神様が言いました
「 世界でも作るか 」
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3 |
まず1日目に光を
2日目には空を作りました
3日目には大地、海、植物
4日目になると太陽や月や、星達を
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4 |
5日目にもなると 魚や鳥などを
6日目に獣や家畜、
最後に自分に似せたヒトを作って
7日目に休んで、神様の一週間
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5 |
もしもこの世界にまだ神様が いるとしたら
「赤」が 飛び散る事にはならないだろう
もしもこの世界にもう神様がいないなら
誰が世界を作ることになるんだろう
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6 |
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7 |
ある日神様が僕に言いました
「一つ願いを叶えてやる」僕は言いました
「全てを叶えてくれ」
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8 |
まず1日目に僕は
戦争をなくしました
次は格差もなくしました
さらにその次には武器、兵器、病気を
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9 |
痛い目にあった人の記憶、
最後に自分の嫌いな人を消して
1日目で終わってしまったんだよ
たった僕の数時間で
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10 |
もしもこの世界の神が僕だったとしたら
「赤」が 飛び散る事にはならないだろう
もしもこの世界を僕が作ったとしたら
たくさんのモノを消してしまうだろう
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もしも この世界にまだ神様がいるなら
「悲しみ」なんてコトバは存在しないだろう
もしもこの世界の神に僕がなったとしたら
作るモノより消すモノの方が多いだろう
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そうだこの世界にずっと人がいる限り
残酷な神様は消えないだろう
60億の神様が世界を作ってるなら
「悲しみ」のない明日を作ろうよ、
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