機械音楽狂騒曲・別版
清流さん
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萌え絵を使ったパッケージ
パソコンに入れると聞こえる機械音声
その声は少し好きじゃなかったけど
オタクのオモチャとしては申し分なかった
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最初はみんな思い思いの言葉を
拙い歌詞とクッソ下手な声に合わせ
曲を作った、それはいい曲では無かったが
思いはちゃんとこもっていた
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2009年頃になるとオシャレな曲が増えだした
PVもかっこいい曲もかっこいい
声もだいぶマシになり聞ける
だが何故か違和感を覚える
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それからと言う物オシャレな曲が増えてくる
確かにかっこいいしノリには乗れるだろう
でもその歌詞に思いはない
その声に心はなかった
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オシャレな曲が増えた事によってその機械音声は
オタクの物から中高生、特に女子が主流となった
いつしかCDが出るようになりなんだか
きな臭くそしてお金の臭いがとても漂うになった
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歌詞はいつしかただの単語並べと化して
曲はもはやパターン化されいつのまにか
PVありきとなっていった
機械音楽を取り巻く事情はどんどん変わる
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増えるソフトに意味ない歌詞から生まれた小説
そこからまさかの漫画にアニメ化される始末
それに便乗しようとする金の亡者
それに釣られる餌と化した子供達
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「さぁCDだ小説だ漫画だアニメだ
俺達もあの金の成る木の実をもぎ取るぞ
子供達から巻き上げた金で食う飯は旨いか?
美味いに決まってらぁ」
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「さぁ俺達も金の成る木の実を手に入れるぞ
適当な単語並べてそれっぽくしてPVをオシャレにし
世界観と登場人物出しとけばガキは食いつき小説
漫画アニメも夢じゃない、もちろん再生数も増やさんと」
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「さぁ俺達もこの機会で曲を作るぞ
歌詞は適当PVは他人任せでオシャレにしよう
普通にやってりゃ再生数は増えん
工作もいいが売名もしようハハハハハ」
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「人気が出てると思わせるために工作をしよう
ついでに掲示板で売名活動、そうすれば人気が出て
馬鹿なガキたちもホイホイ見てくれるぞ
機械音声最高や!声ある場所に金がある!」
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そんな醜い世界を見て思った
あの頃の輝きが残るオルフェウスの存在
誰にも商品にされる事はなく
思い思いの歌詞をつづれる
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オルフェウスのあの機械音声みたいにならず
一人一人の物であって欲しい
そんな日々がいつまで続くのか
僕には分からないけれど
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