283292 / 清流さん
機械音楽狂騒曲・別版萌え絵を使ったパッケージ
パソコンに入れると聞こえる機械音声
その声は少し好きじゃなかったけど
オタクのオモチャとしては申し分なかった
最初はみんな思い思いの言葉を
拙い歌詞とクッソ下手な声に合わせ
曲を作った、それはいい曲では無かったが
思いはちゃんとこもっていた
2009年頃になるとオシャレな曲が増えだした
PVもかっこいい曲もかっこいい
声もだいぶマシになり聞ける
だが何故か違和感を覚える
それからと言う物オシャレな曲が増えてくる
確かにかっこいいしノリには乗れるだろう
でもその歌詞に思いはない
その声に心はなかった
オシャレな曲が増えた事によってその機械音声は
オタクの物から中高生、特に女子が主流となった
いつしかCDが出るようになりなんだか
きな臭くそしてお金の臭いがとても漂うになった
歌詞はいつしかただの単語並べと化して
曲はもはやパターン化されいつのまにか
PVありきとなっていった
機械音楽を取り巻く事情はどんどん変わる
増えるソフトに意味ない歌詞から生まれた小説
そこからまさかの漫画にアニメ化される始末
それに便乗しようとする金の亡者
それに釣られる餌と化した子供達
「さぁCDだ小説だ漫画だアニメだ
俺達もあの金の成る木の実をもぎ取るぞ
子供達から巻き上げた金で食う飯は旨いか?
美味いに決まってらぁ」
「さぁ俺達もこの機会で曲を作るぞ
歌詞は適当PVは他人任せでオシャレにしよう
普通にやってりゃ再生数は増えん
工作もいいが売名もしようハハハハハ」
そんな醜い世界を見て思った
あの頃の輝きが残るオルフェウスの存在
誰にも商品にされる事はなく
思い思いの歌詞をつづれる
オルフェウスのあの機械音声みたいにならず
一人一人の物であって欲しい
そんな日々がいつまで続くのか
僕には分からないけれど
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