富士清流精舎
清流さん
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それはかつて富沢町と
呼ばれた所にあった
それは灰色に濁った色をした
気味の悪い工場の姿をしていた
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しかしその名前は「富士清流精舎」
と言う宗教施設の名前だった
信仰の欠片も感じられない
精舎とすらも呼べない姿をしてるのに
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しかしその名前は「富士清流精舎」
と言う宗教施設の名前だった
信仰の欠片も感じられない
精舎とすらも呼べない姿をしてるのに
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6 |
そこには祇園精舎の様に
鐘の声も聴こえない
沙羅雙樹の花なんて生えていない
不気味な機械音が鳴り響くだけ
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そこには祇園精舎の様に
鐘の声も聴こえない
沙羅雙樹の花なんて生えていない
不気味な機械音が鳴り響くだけ
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7 |
毎日の如く工場に入れられる信者
逃げ出せばすぐに捕まり連れ戻され
日に日に金属の材料は増えて行く
この光景は異常な物だった
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そして明かされるその工場の正体
それは国家転覆を企む
カルト教団による武器工場だった
そこには神も仏もいなかった
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ありがたそうな名前を付けた殺人兵器工場
それは罰当たりを越えた神への挑戦
その工場の武器はつかなかったが
彼らは毒ガスを選びテロを実行した
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結局カルト教団は警察の操作で壊滅し
富士清流精舎も解体された
今では公園となりその横を
清流がただただ流れるだけだった
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