629115 / 竜胆(りんどう)
ココロノクサリ(二重唱)前奏
濁流に飲み込まれ 流れ落ちる
冷酷なまでの眼差しで俺を見る
溺死寸前の俺のココロは
もう逃げる道さえ残ってはいない
重なり絡む負の連鎖は
回りまわって俺へと行き着く
忘れたくとも忘れられない
泣きながらに訴えたい思いを
忌み嫌われながらも
生き続ける俺への罪なのか
身体中から放つ
悪臭を楽になるために
使えるのならば俺は迷わず
使うのだろう
歴史を語れるほど
生きてはいないが
俺の人生は
散々な道を歩んできた
立ち止まることを許されず
少しだけでも前へ進めと
蹴られ殴られながら生きてきた
手にした褒美はいつも塵に消え
くたばる寸前になりながらも
冷静に考える時間も与えられず
逃げ出したいココロを
押さえつけながら
下衆に成り下がりながら
ただ行く末を見る
苦しいと言い訳が出来ない所で
掌をただただ見つめ続ける
もう充分に生きたつもりで
荷造りをしてみたところで
現実はまだまだ
俺を苦しめたいらしい
冷徹な世の中に
慣れる事の出来ない不器用さ
祈りを捧げても誰にも届かず
ただ只管 首を垂れるしかない
乗り遅れた俺の復路は
無理難題を抱えるしかないのだ |
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