こころ心をば何にたとえん。 心はあぢさゐの花。 桃色に咲く日はあれど、 薄紫の思ひ出ばかりはせんなくて。 心はまた夕闇の園生のふきあげ。 音なき音の歩む響きに、心は一つによりて 悲しめども、悲しめどもある甲斐なしや。 ああこの心をば何に喩えん。 心は二人の旅人。 されど道づれの絶えて 物言うことなければ、 わが心はいつもかく寂しきなり。 ♪
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