649813 / 梟
砂丘掬った砂の中の一粒一粒よりも
小さく佇むのは僕と君の影法師
誰かの記憶の中を彷徨い続けるのは
消えた足跡を辿る一人の旅人のよう
空高い場所であの広い砂漠を見下ろして
一体僕は何を見つけたのだろう?
そうして意味もなくまた風が吹いて
砂と共に消え去っていく
砂はさらさらと流れる
居留まるにはこのまま進まなければいけないのを僕は知ってる
時はさらさらと流れる
渡り鳥達よ、あの子の記憶から僕だけを運んでくれ
僕だけを捧げる事によって
君の肩の荷が下ろせるのなら
それで良いと思ってるんだ…
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