571938 / Styx Strix
スケッチブック震えた右手で筆を執り
忘却色の絵を描く
途絶えた記憶と裏腹に
涙は絶えず落ちていく
【間奏】
あなたがくれたであろう
埃のかぶったスケッチブック
開かれた白いキャンバスの中に
あなたへの想いが描かれていく
時が経つにつれ
私はいつの間にか
あなたの顔や声までも
忘れてしまうようになった
唯一つ確かに覚えているのは
あなたが弾いていたラヴェルのパヴァーヌ
哀しげながらも美しい旋律が
今も鮮明に耳の中に残っている
もし今からでもあなたに逢えたなら
私は何を話せばいいのか
私がそうやって考えている様を
あなたは今も笑われているのだろうか
【後奏】 |
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