跳ぶ勇作は跳んだ。 点が無限大になるような 膨張感を感じる。 破裂すると思った。 しかし、彩子の大きさに 嵌るように膨張は止まった。 目を開く。 呼吸が苦しい。 視界が狭い。 まわりの声が遠い。 小さな痛み。 息が楽になってきた。 注射だったのか。 救急車の中だ。 彩子の意識は、 無事に向こうの世界に 行けただろうか。 自分が跳んだのは 正解だったのか。 優の意識を感じようとしていた。 ♪
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