438731 / すがやま
終わらぬ脈動灰の覆う街を
あるべきものを探しに
眼だけを頼りに
陽落ちる影を引き裂く
足を止めた あるべきものは
そこにはなかった
一縷の願いを居所に
また踵を返す
どうか許してくれ 繰り返す
望みに囚われた俺のこと
せめて愚かだと 馬鹿だと
どこかで笑ってほしい
残響は跳ね返る
原点へと還っていく
大地に包まれる鳥のように
美しくいたかった
探して 探して
辿り着いたそこには
鉛色の微笑がひとつ
無言で佇んだ
気付けない振りは終わりだ
全てを終わらせる時だ
鬨の声は
静寂を奪い去った
どうか許してくれ 繰り返す
望みに囚われた俺のこと
せめて愚かだと 馬鹿だと
どこかで笑ってほしい
脈動は裏返る
終わりの地へ歩いていく
どこかで今日も笑っているかな
灰はふるさとを抱いた
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