406052 / 藤原冬嗣
我が逃走嫌なことから逃げるなと言うけれど
なんで逃げちゃいけないのだ
例えば道でヒグマに遭っても
逃げずに素手で倒せと言うのか
ああ勉強とか面倒くさい
憲法では教育を受けさせる義務はあるんだっけ?
でもそれって受けさせる義務でしょ?
なら勉強する義務ではないよね!
働けだって?
ああ労働の義務とかあったね
でも意に反する苦役はしないよ
なら働かなくたっていいよね!
働かないと追い出すだって
面倒だけどバイトくらいなら平気でしょ
え?あんたなんか雇いたくない?
まぁ大丈夫でしょなんとかなるさ
家族が僕を差別する
僕はこんなに頑張っているのに
こんな理不尽もうたくさんだ
もうやだ生きてく自信がない
ナイフを首に突きつける
ロープを首に巻きつける
プラットホームで覚悟する
ああ無理だ怖くて何もできない
全ては我が身から出た錆
自業自得自縄自縛
地獄の炎に炙られる蠅
絶望の淵へ沈んでく
死に至る病その名は絶望
それは決して死に至ることはない
されど既に死んでしまっているのだ
逃走のつけがこれか
もう逃げるのはやめようと
決意してももはや遅い
来世はちゃんと頑張ろう
ああまた逃げてしまったか
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