405032 / かりんとう
また銃殺の朝がきて誰も知らない朝 銃声が鳴り響く
誰にも知られずに
蛇口から水が
一滴落ちるみたいに
消えていく1個の命
あわれと嘆く人もなく
幾百の無辜の傷跡が
今日も地球に刻まれる
ドアは閉められる
固く閉められる
中に誰もいないのに
人はもはやいないのに
ああここから見えるものは
やけにきれいにみがかれた
くつとこいんとじゅうこうと
ひとによくにたなにかだけ
光あふれる朝 正しさの証明を
口笛に託して
父親は笑った
お前は生きていけよと
朽ちていく無言の正義
そこには人の国はない
ひそやかに続く銃声が
今日もどこかで鳴り響く
朽ちていく無言の正義
そこには人の国もなく
幾百の無辜の傷跡が
今日も地球に刻まれる
あああ あああ
るるる るらら
あああ あああ
るるる るるる
ああ ここからみえるものは
やけにきれいに磨かれた
靴とコインと銃口と
人によく似た何かだけ
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