369362 / さやさや
業火また燃え尽きようとしている
細々と弱々しいくすぶりが
最早周りの消し炭に火は付かず
また燃え尽きようとしている
また薪をくべようとしている
散り散りになった火種を集め
かつての煌々と燃える火を求め
また薪をくべようとしている
燃え盛る火と燃え盛る非と
その中心はここから見えない
燃え盛る日と燃え盛る人
その残骸はここから見えない
燃え尽きた火と燃え尽きた悲と
その結末はここから見えない
燃え尽きた日と燃え尽きた人
その光景をいつか忘れ去り
燃え盛る火よ燃え盛る火よ
悲鳴すら焼き焦げ残らない
燃え尽きた火よ燃え尽きた火よ
尽きた燃料の代わりを求め
次は自分自身に火を付けよう
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