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カラコルムからウランバートルへ / 清流さん

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364437 / 清流さん

カラコルムからウランバートルへ

かつてここには大陸を支配してた帝国の都があった
草原の真ん中に作られた全ての中心地
しかし今はそこに当時の華やかさは無く
壮大なチベット寺院だけが聳え立つ

この風が吹き付ける草原と寺院だけとなった
カラコルムから今のモンゴルの首都
ウランバートルへ向かうべく
かつての様に馬を走らせる

昼は草原の大地を風と共に馬を走らせ
夜は寒空の下星空を眺める
ゲルなんてなく西洋と同じテントを張り
この大地で過ごす

一面緑の世界に浮かぶ石でできた亀の象に
テュルク人が置いていった石像
風によってなびくオボーが
ウランバートルへの旅路に沿える

ああ蒙古の地にて駆け抜け
赤き今の都へと向かいゆく
五百年千年経とうとも
その光景は変わる事無く

草原をなびく風は
この地の信仰と歴史を紡ぎ
何もない子の地に
微かな跡を残す

馬を走らせ何日か
いつしか草原の中に家が見え始める
そろそろ今の首都ウランバートルに
近づいてきた証

ウランバートルに近づくにつれ
増えてくる道路にゲルの密集地帯
ここら先は馬とは無縁の場所
近代化の並みが一気にきている

街に入れば道には自動車が列をなし
空は電線に覆われ
キリル文字の看板が並び
銅像や寺院が沢山見かける

草原の地に出来た都市は歴史の流れによって
ロシアと東アジアの国の景色が入り混じり
不思議な景色を創り上げていた
これが文化の融合点なのだと

ああ赤き今の都に辿り着き
この国の変貌を目の当たりにする
十年二十年後のこの地は
どの様な姿になるかもわかることなく

白いアパートの間を吹く風は
この地の未来と発展を作り
この国の繁栄の礎となり
また新たな歴史へ導きだす

ああ蒙古の地にて駆け抜け
赤き今の都へと向かいゆく
五百年千年経とうとも
その光景は変わる事無く

ああ赤き今の都に辿り着き
この国の変貌を目の当たりにする
十年二十年後のこの地は
どの様な姿になるかもわかることなく

Uh...

uh...


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