359050 / さやさや
Root誰もが見上げる桜の綺麗な花々
地面には幾重に広がる根が
その木をずっと支え続けてきた
下に目を向ける者はいない
光が全てを照らすことは出来ない
脚光を浴び称賛される僅か上一部
「根」の部分の無数の人無数の努力は
その陰に隠れてしまうだろう
報われない努力 実らない成果
終わらない苦悩 見えない解決策
悔恨と徒労の螺旋階段の途中で
散ってゆく誰かを人はまた笑うのか
ああ見えない挑戦者よ
成功は絶望の荒野より顔を出す
ああ報われない挑戦者よ
見えずとも世界を支える根となれ
この社会を構成する全てのものは
名も無き挑戦者たちが臨んだ
誰も知らない激闘の末に掴んだ
血の栄光で成り立っているのだろう
ああ執念の挑戦者よ
今日も死にもの狂いで明日へ向かう
ああ永遠の挑戦者よ
光が差さずとも見える景色がある
ああ辿り着く挑戦者よ
そこから見える景色はきっと
今までが無駄で無かったと思える
ほどの花が咲いているだろう
見えない根に支えられながら
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