乙女の祈りは届かないすこやかに狂った彼の耳には 祈りの声は届かない 私が口づけをする間は 私のなかでまどろむ間は 私が耳を塞いでいる間は 夜明けの門は閉ざされ 時計は音をたてずに錆びゆく 祈る乙女は朽ちた後も 絵やら青銅やら歌になり 永遠に美しいままでしょうね だから彼は返してあげない だから彼は離さない どうして 乙女の祈りは届かない どうして 乙女の祈りは届かない 。 。
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