335627 / すわわ
ミラクルフルーツ「奇跡の果実を与えよう」
蝦蟇の神は深紅の果実を樹に実らせ
「その奇跡の果実には奇跡が起こる」
と民に告げ姿を消した
民はせっかちで
その奇跡の果実を早速食べた
しかし味は何も無いし
何も起こらなかった
しかしその奇跡の果実を食べた後に
別の食べ物を食べると
酸味が甘みに変わった
小さな奇跡だったが民は不思議がった
そんな小さな奇跡の果実は
ミラクルフルーツとして
民の間に大切に受け継がれ育てられていた
しかしそれ以上の奇跡は起きなかった
そして数千年の年月は過ぎた
水は枯渇し人類は絶滅仕掛かっていた
ミラクルフルーツも既に枯れていた
最後一粒のミラクルフルーツは土に落ちた
すると一粒のミラクルフルーツから
深紅の赤蛙が出てその蛙は地中に潜った
暫くすると雷鳴が轟き大雨が降り注ぎ
やがて土壌が豊かになった
ミラクルフルーツの隠された力
大きな奇跡は遂に起きた
奇跡とは常識には囚われない
地にライスシャワーの雨が降り注いだ
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