321828 / venom
夜に・・・静かな風が吹いている
夜にあなたに会いに行く
昔の胸の高鳴りそのままに
あなたの後ろ姿が見えた
互いに気取る余裕もなく
取りつくろう余裕もなく
ありのままだった昔とは違う
人生に慣れたあなたとわたし
『あの校舎で初めて出会った日のことを覚えていますか?
初めて二人きりで出かけた夏祭りのこと
あなたは突然振り返るとわたしを抱きしめてくれた.
あんなにときめいたのはあの一度きり』
あなたの目を通して見える世界
日々の暮らしにそんな輝きがあるなんて
過ぎた恋を互いに並べたてて
笑いあえるなんて不思議ね
交わす酒もいよいよ尽きて
夜風に吹かれて酔いを覚ませば
いつもの暮らしへ戻って行く
昔話には終わりがあるものね
「夕暮れが迫る海の風は匂いこそ違えど今日の夜風によく似ていて.
口付けを交わしたあなたはあの日一目散に暗闇に逃げて行ったけど
今日のあなたはそんな素振りもなく,すっかり恋に慣れてしまった
素敵な人になっていた」
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