311080 / Archilochus Tokiensis
夜のパーティー眠りの神がそっと
ぼくらの瞼を閉ざす夜
思い出だけがすうっと
ぼくらの体を抜け出すの
盗んだバイクのアンチャンも
涙にふやけたご婦人も
くたびれネクタイリーマンも
老人ホームの婆さんも
思い出だけが星空の
さらにずうっと奥のおく
光も闇もないとこで
見えないパーティー開くのさ
転校してったアイツとも
ケンカ別れのあの娘とも
いじめっ子いじめられっ子も
浮気の相手に不義の子も
思い出だけは笑いあい
肩を組みつつ声あわせ
ハープのように天球の
音楽かなでる夜なのさ
やがて暁の女神が
残酷な朝を運んでくると
ある人はユニフォームに袖通し
ある人は胸元にバッジをつけ
ある人は着替えさせてもらえずに
ある人はそのまま目を覚まさない
眠りの神がそっと
ぼくらの瞼を閉ざす夜
思い出だけがすうっと
ぼくらの体を抜け出すの
思い出だけが星空の
さらにずうっと奥のおく
光も闇もないとこで
見えないパーティー開くのさ
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