299739 / 清流さん
冬近く木枯らしが吹く河川敷いつも通りの秋の終わり
木枯らしが体を通り抜け
厚着に覆われたその身体を
冷やしそして震わしていく
冬はあまり好きじゃ無い
降り積もる若い六花の花々
白くなる家の近くの河川敷
純白と冷たさを兼ねた景色
今まではそれを二人で見れたのに
あの日君を失ってから
一人で白い河川敷を眺めていた
寂しく寒い冬が続いた
君のいない寂しさは
他の季節でなら
紛らわせる事ができた
でも冬だけはダメなんだ
冬近く木枯らしが吹く河川敷
嫌な季節が近づいてくる
いずれ白くなるその姿を
また僕は一人で見なくてはいけないのか
君に逢いたいと思い続け
僕は河川敷を寂しく待つ
もうそこに君はいないのに
僕は君の呪縛に縛られ続ける
冷え切った僕の心は
冬の季節でまた凍りだす
冬が近くなり風で落ちる葉を
僕はただ儚く見ている
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