288787 / 清流さん
マイマイガ灼熱の日々、茹だるような暑さ
古びた無人駅に群がる無数の白い物体
産み落とされる茶色い毛の様な物体
マイマイガの雌が貼り付いている
十数年に一度訪れる大量繁殖
木々を食い荒らし壁に
卵を産み付ける害虫
今宵もマイマイガの餌食となる地域が
大群のマイマイガ達が
街灯の周りを舞う
彼らの短い命をかけて
その地を食らい天空を埋め尽くす
マイマイガは空を舞う
夜空と木々を支配するために
マイマイガは夜を舞う
十数年に一度の命のために
夏が過ぎ去る前に彼らは死に絶える
埋め尽くすのは白と茶色の死骸ばかり
そして卵は冬が越えていく
そして十数年後に繁殖するの待つばかり
♪ |
■コメント追記は登録者のみ |