下総幻夢弥生の宵は どこか寒くて 月の光が無常に 千の葉を照らしゆく 松の枝が風に揺れ 針の様な葉が戸を当てて 幻想に囚われた汝を 現実に連れ戻す 下総から見る夜空は 幻の続きを見ているよう 桜も梨もまだ咲かぬが 星の輝きだけでまた夢見れる 下総の夢よ 儚く小さき思い乗せ 下総の夢よ 嘘も真も塗り替えて 下総の幻よ 来る春を待ちわびて 下総の幻よ 薄荷の香りに合わせ
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