594845 / こと
the 8th blue dandelionあたたかい場所だった。
いつまでもそこにいたかった。
けれど冬は訪れ、
いつづけるのは困難だった。
四方を壁に囲まれ、
来る日も来る日も登りつづけた。
くじけそうになると
目の端に映るたんぽぽを数えた。
7つまで数えた。
そしてその時は来た。
手は痺れ伸ばしても
なにもつかむことはない。
自らを放り出す。
誰かの唄う声がする。
いつか、と。
ありえない。
8つめの
青いたんぽぽ
8つめの
青いたんぽぽ |
[梟] 考えさせられる名詩ですね。この詩で多く競作されたのも納得です。
[12531] 梟さん有難うございます。思い入れのある詩なので、とても嬉しいです。
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