Ver. 3.25 (Aug 2024-) orpheus2024a |
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歌詞が、
としましょう。上の3行には、実は結果的に差がありません。そうでなく、「読みと抑揚」の欄で、
- 明治大正昭和平成令和
- 明治、大正、昭和、平成、令和
- 明治 大正 昭和 平成 令和
- 読みと抑揚を修正すれば違いが出せる
と修正すると、《抑揚のつけ方の例》のように単語の間に休符が入って、単語の切れ目が分かりやすくなります。
- め_えじたいしょおしょおわへえせえれえ/わ_
- め_えじ /た^いしょお /しょ_おわ /へ^えせえ /れ_えわ
- め_えじ /た^いしょお /しょ_おわ /へ^えせえ /れ_えわ
- よ^み_と/よ^くよおお/しゅ^うせえ/す_れば /ち^がいが/だ^せ_る
全角スペースの代わりに促音(小さい「っ」)でも同じで、読み仮名に挿入すると休符になります。これを利用すると、切れ切れの旋律が作れます。
《例:しりとりの歌》 vs.《例:しりとりの歌(改訂版)》
本文に空白を挿入しても効果はありません。読みに挿入してください。
「子牛は格子を続き塀へ押した」 → 「こうしはこうしをつづきべいへおした」×
「子牛は格子を続き塀へ押した」 → 「こうしわこおしおつずきべええおした」〇
です。また、「ー」や「~」のような記号は使えません。例えば「メール」は発音したい意図に従って「めえる」か「めいる」のようにひらがなだけにして下さい。
「学校は楽しい」→「がっ^こおわ/た^のし_い」
「吾輩は猫である」→ 「わ^がはいわ/ね_こで/あ_る」
のようにします。
次に、抑揚をつけることもなかなか難しいです。例えば、関東方言(いわゆる標準語)では、
それなので、全部自動で正しく読みと抑揚をつけるのはなかなか難しく、人手で確認・修正してやることが必要なのです。
例:「おいのび太」 では、「橋」「端」「箸」のアクセントの相違、「端を 持てえ!」と「箸 重てえ!」のイントネーションの相違が、自動作曲された旋律に反映されています。 2019年12月28日NHK総合TV「ドラえもん50周年」特別番組のために作った自動作曲サンプルの一つです。読みと抑揚で、関東方言での
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しかし、どこに節区切りを置くのがよいかは、実は難しい問題です。文構造も考慮しなければならないし、歌詞の文字数(正しくはモーラ数)のバランスも必要だし、音楽的な効果も関係します。また、1節のテキスト全体が長すぎたら、最後を少し切り捨てなければならないし、短すぎたら繰り返して適当な長さにしてやる必要があります。
そんなことで、場合によっては、手作業で修正してやる必要が起こるのです。
なお、カタカナと4種類の記号(/^_;)以外は使えません。また、";" (セミコロン)は4つなければなりません。
作曲には、最終的には漢字仮名まじり表記ではなく、「読みと抑揚」として表示されている内容で作曲されます。従って、漢字仮名まじり表記に関係なく方言のアクセントや、独特の読みやアクセントをつけて、作曲して楽しむことができます。
";" (セミコロン)ごとに2小節を割り付けるので、";;" は歌詞が空白の2小節を意味します。つまり、この区間は楽器のみになるわけです。短い間奏のようなものが作れます。