■ 調の設定
調を12種類の中から選択できます。長調か短調かは、選んだ和声進行によって決まります。音域(上限と下限)の指定を変えなければ、調によってメロディがさまざまに変わります。
俗に「キーが高いので移調して歌う」などと言いますが、それはすでにできた旋律を歌う時に、全部の音符の高さを一斉に変える意味です。一方、ここで言う調は、高さを調整するためではなく、自動作曲の条件として主音(tonic)をどこに設定するか、という意味です。歌い易いように音域を設定するのは、音域の上限・下で調整してください。
クイズです。一度作曲した曲をそのまま半音上げたかったら、どうすれば良いでしょう?答えは、調、音域上限、音域下限の3種の設定を全部半音上げるのです。Orpheus の自動作曲は、ランダムに行っているのではないので、条件が同じなら全く同じ曲が作られます。ということは、条件がすべて半音高ければ、結果も半音高くなるはずです。(⇒ 実は、若干のランダムネスを利用しているので、完全に同じとは限りません。)
調は、8小節のブロックごとに以下の項目から選んで設定できます。
【12 通り】
♭ =ヘ長調/ニ短調=Fmaj/Dmin | ♯♯♯♯ =ホ長調/嬰ハ短調=Emaj/C#min | ♭♭♭ =変ホ長調/ハ短調=Ebmaj/Cmin | ♯♯ =ニ長調/ロ短調=Dmaj/Bmin | ♭♭♭♭♭ =変ニ長調/変ロ短調=Dbmaj/Bbmin | 調号なし =ハ長調/イ短調=Cmaj/Amin | ♯♯♯♯♯ =ロ長調/嬰ト短調=Bmaj/G#min | ♭♭ =変ロ長調/ト短調=Bbmaj/Gmin | ♯♯♯ =イ長調/嬰ヘ短調=Amaj/F#min | ♭♭♭♭ =変イ長調/ヘ短調=Abmaj/Fmin | ♯ =ト長調/ホ短調=Gmaj/Emin | ♭♭♭♭♭♭ =変ト長調/変ホ短調=Gbmaj/Ebmin |
● 使い方のヒント
調は音楽では重要な要素です。特に、何番までもあるような長い曲を作るときに、何番かはちょっと別の調にすると、曲が引き締まって聴こえます。旋律も変わります。音域はそのままにしておけば、歌い易さは変わらないはずです。