705049 / 紫黄茶
terminal stationただただ電車を待つ
私はホームに独りきり
誰もいないはずなのに
何故か後ろに君がいた
君が言った「会いに来たよ」
優しい声が
帰りたいと惑わせるの
私の心
静寂の中君が切り出す
「いっしょに帰ろうよ」なんて
かえられない片道切符
君に見せるしかないんだ
「別れたくない、どうして君は」
震える声で尋ねるの
「もう忘れたい」なんて言えない
君にまた会ってしまったから
綺麗に咲く彼岸花
訪れる晩夏に身を捧ぐ
そして大切にしたい
記憶すら忘れちゃうのかな
君に会って思い出した
記憶の欠片
消えないでと願うけど
もう遅すぎて
踏切が鳴る君が泣き出す
「まだいかないでくれ」なんて
かえられない片道切符
握りしめるしかないんだ
「最後くらいさ笑顔でいよう」
震える声で囁いた
「別れたくない」なんて言えない
君の前で泣きたくないんだ
踏切が鳴る君が泣き出す
「次に会えた時は」なんて
わかっているよ私も君と
その約束がしたいんだ
「最期くらいさ笑顔でいよう」
震える声が響きあう
「また会いたい」と呟いて
電車に乗って振り返る
ホームで笑う君の笑顔に
救われたような気がしたんだ
♪ |
■コメント追記は登録者のみ |