675104 / flipflop
移ろう世界は、何色かしら移ろう世界は
何色かしら
止まる世界は
何色かしら
いつか生まれた
正解たちに
頷けなかった、未熟者
あるいは哀れな、はぐれ者
そんな烙印用意して
つぶやく先に答えがあるなら
どれほど楽で
苦しいでしょう
何かを叫ぶ、誰かを見たわ
小さく震える、誰かを見たわ
水面は静かに
透き通っていたわ
空は遠く、大気は重く
必死に描いた幸せさえも
響かぬままに消えていく
そんな世界は、何色かしら
あそこに見える輝きが
星のしずくであればいいのに
それなら賢いあなたでも
見えないふりは、できないでしょう?
大人なんて、言葉は嘘よ
愚かだなんて、名前はないわ
私達の持つ繋がりなんて
人間くらいの物でしょう?
いつか見つけた否定を並べて
賢くなったつもりでも
進み始めた何かを前に
肯定なんてできないでしょう?
うなだれながら見るものは
コンクリートの灰色か
画面の中の大自然
せいぜいそんなところでしょう
ありえないなんて
言葉は嘘よ
当たり前なんて
名前はないわ
そんな風に
呼ばれる日まで
誰かが一人で、生きたんでしょう
一人と一人で、生きたんでしょう
それなら少しは楽しい方を
それなら少しは苦しい方を
ほんの一夜の悲しい夢を
一人と一人で描こうかしら
移ろう世界は
何色かしら
あなたの世界は
何色かしら
ずるく笑った誰かを見たとき
あなたは正気でいられるかしら
苦笑いするあなたであれば
意外と悪くはないかもね
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