581245 / ねことコンパス
雨男の話昔、フラットランドという国には
雨男と呼ばれた男がいた
この短い短いお話は
カッコイイ、ヒーローものではない
雨雲が頭の上を離れない
だからしょっちゅう、雨が降る
一歩踏み出せば、晴れだと思い
Exidを、だが、雲は離れない
そうだ、プールに飛び込めばいい
水には水でいいんじゃないかな
あれ、なんか変だよ、その理屈
上がったら、今度はシャワーに変身
最後に、太陽に近づけば
雨雲は消えるはずと、踏み出した
まともなの、やっぱり近づきすぎ
ジュッと叫んで、燃え尽きた
このお話は、私ではないし
私でもあり、あなたではないし
あなたでもある、そんな
短い、身近にあるお話です
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