530687 / 朝泡鈴菜
ツインテールの本音髪型も制服の着こなしも
君に振り向いてもらうための
おまじない いつもいつも
君のことが頭を占領している証拠
今日も耳の上のツインテールを
結いながらくるくる考える
この髪を見ててくれてるだろうか
憧れの人は
君の身長は平均よりもちょっと下で
その名前とか声を聞くだけで
意味もなく振り向いてしまう
勝手に期待しちゃうから
もうすぐバレンタイン
本気であげたいのは一人だけ
雑誌のバレンタイン特集を見ると
「勇気を出そう」と書いてある
そんなの無理だよね
お風呂に入りながら考えていた
うじうじしていた
結局 渡せずじまいだったよ
ああ 出せない勇気
君はなんとも思ってないんだろうな
派手なグループの私と
おとなしいグループの君
本当は君と手を繋ぎたい
骨ばった手の感触を感じたい
なのにいつまで経っても伝えられない
いつまで経っても結ばれはしない
恋の病にかかってから
君以外の人が目に入らなくなるくらい
君を見ているの キュンとするの
そして 甘酸っぱい初恋はすれ違う
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