519674 / todorokigentaro
消灯消灯時刻が来た。
こちらからコールボタンを
押さない限り
誰も来ないだろう。
目を開けて、
ゆうたちがいる
辺りを見つめる。
自分にしか聞こえない
ほどの小さな声で話す。
「優、彩子、分かるか?
体はもう大丈夫だ。
安心しろ。
以前、一度実験を
したことがあった。
優が眠っている時だった。
彩子がバスの中で、
うたた寝をしている時に
彩子の意識に集中していたら、
彩子が眠りに入る瞬間に
彩子の体に吸い込まれそうになった。
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