紅茶の時間全てが混濁している 緑がかった黒の視界 尨大で有機的な ある筈のない世界 深淵のふちに私は立っている 暗く果てしない深みに ゆっくりと 沈んでいきそうな意識 少しずつ心地よく 靄の中に懐柔される感触 意識が身体から 離れようとする瞬間 目を開いた 何も変わっていない 紅茶がすっかり 冷めてしまっただけ
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