447473 / かりんとう
光の島どこかの国の戦闘機が
今日も島を旋回する
島の先端につきささった
文明のかけら
さざ波とともに光は
吸い込まれる争いの
名残りは墓の下に
眠る人たちの歌とともに消えた
残され人に神は見えない
捧げる祈りなんのため
ああここは光の島
虫も住まない忘却の島
島を回る鳥たちの群れ
朽ちたまがき神殿には
近づきはしない愚か人の
跡を笑うだけ
轟音とともに光が
街を一瞬のうちに
呑み込んでいった
土は覚えているか人が消えても
残され人に神は見えない
捧げる祈りなんのため
ああここは光の島
虫も住まない忘却の島
島の名づけ人は滅びいつか
新しい命が宿ったならば
再び光の島と呼ばれるだろうか
昔神にそう呼ばれたように
残され人に神は見えない
捧げる祈りなんのため
ああここは光の島
虫も住まない忘却の島
残され人に神は見えない
捧げる祈りなんのため
ああここは光の島
虫も住まない忘却の島
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