317067 / 折尾笛臼太郎
枝分かれ枝分かれした二人の人生が
どうしてこんなにも違うのか
僕は登った枝の先から
木の根元を見下ろしている
なぞるように見た木の幹は
一か所にだけうろがあって
気付けばそこで僕ら二人は
背中合わせになっていた
君の枝は日かげ
僕の枝は日なた
不公平さを感じるけれど
君が言わない限り言えない
枯れていく君が美しく
育っていく僕が醜い
肩代わりしたい
だけどできない
君が遠くに伸びすぎている
僕の枝ではかすりもしない
君が遠くを見つめすぎてる
僕の心では汲めやしない
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